50代女性で自動二輪の免許を取りにいきます!  

50代(女)で自動二輪の免許に挑戦しました。思っていた以上の苦労です。

6時限目 発進停止は続く

この日は教習の1時間くらい前に教習所に到着していました。


2階のロビーから教習エリアを眺めます。
すると8の字エリアで初回と思われる教習をうけている生徒さんがいました。バイクに足を乗せることなく歩くスピードで発進停止。
そして、教習の最後の頃には外周に走り出していきました。


・・・(;´Д`)


でも!バイクの免許はスタートラインは同じではないんですよね。


車に関しては運転経験者という人はほとんどいないと思いますが、自動二輪免許は私のようにバイクに触れる機会もない超初心者もいれば、既に小型や原付に乗っているという人。乗ったことはないが家族や友人が乗っていて多少のアドバイスが受けられる人。(YouTubeに私有地で奥さんにバイクの乗り方を指導するという動画もありました。)
スタートラインは横並びではないはずです。
だからといって、それがこの全然進歩がない状況の言い訳になるわけではないんですが。





今日も私(春)の教習は8の字エリアで発進停止です。
乗車の前に指導員の先生から「何ができないのか」といった質問をされました。
私:「頭の中が整理されていないです。手順は分かっています。でも、それが実際に行動として出来ていない状態です。」



様々なブログや動画をみました。
全て分かっているのです。
言われた通りの動作をすればいいだけなのですが、行動手順として脳内整理がされておらず毎回毎回同じミスを繰り返しているようでした。
たぶん、生きてる時間が長くて情報が多すぎるから、新しいシステムがはいってくるのを阻害しているのはないか、そう感じました。



ちょっと話がずれますが、もうおじいさんである父にパソコンの操作を教えたことがあります。パソコンはこういうもの、として教えても父は一向に理解してくれませんでした。
でも、これを辞書をひくということに置き換えると、とか、これを電話をかけるということに置き換えると、といった従来のものに置き換えて話をするとすごくよく理解してくれました。



それと同じなのだと思います。
車を運転するという行為、自転車に乗るという行為。
こういった長い人生における膨大な経験値が新しいシステムを拒んでいるようでした。
もう、画用紙に白い部分など残っていないのです。そこに上書きという行為でしか理解できない、そんなことのように思いました。



というのも、私はこの日、やっと発進停止を理解してできるようになったからです。
私は車の免許はマニュアルですが、もう20年以上マニュアル車には乗ったことがなく、MTバイクの特性であるクラッチの扱いがあやふやでした。


きっかけはこの日担当してくれた指導員の先生の
「クラッチっていうのは、自転車でいうと漕いでいる状態です。」
という言葉でした。


「止まりたいんだったら、漕ぐのをやめなくちゃならないでしょ。自転車漕ぎながらブレーキかけないでしょ?ブレーキかけるなら漕ぐのをやめる。クラッチを切るということです。走りたいんだったら、自転車漕がなくちゃ。クラッチつなぐ即ち漕ぐんです。」



オバチャン、すごーくよくわかりました!



バカバカしい話ですが、これで一連の操作が全てクリアになったのです。
また、ギアチェンジの足の使い方や、バイクに乗り降りするときのコツなど全てにバタバタしていた動作を修正していただき、ものすごく操作しやすく乗りやすくなりました。



残念ながらこの日に発進停止に見きわめをもらうことは出来ませんでしたが、これで発進停止から抜け出せそうだと感じました。