50代女性で自動二輪の免許を取りにいきます!  

50代(女)で自動二輪の免許に挑戦しました。思っていた以上の苦労です。

24時限目 第二段階検定1号コース

シミュレーションのあと実車の教習まで1時間空いていました。
自由室?の窓に向かったカウンターで、他の方々の教習の様子を見ながら待つことになりました。


次は検定コースである1号コースを走るので、それを覚えて来るようとの指示でした。
50代、正直、2つの検定コースを覚えられるかどうかものすごく不安です。
覚えられる自信がありません。
「でも、みんな覚えているんだし…」


窓から構内を眺めていると、丁度、1号コースを指導員と共に走っている教習生がいました。
彼の走行を目で追いながらコースを覚えることにしました。


線が幾重にも重なっている紙の上のコース表より実際のルートを走っているバイクを目で見た方が私にははるかに記憶に残りました。
併せて紙のコース表で確認して行くことにより覚え易くなりました。




教習開始の20分前になったので、下に降りて準備をすることにしました。
今日からゼッケンの色が変わります。
『やっとここまで来たー』
ちょっと嬉しいかも♪




今日の指導員は私が発進停止にもたついていた頃「アクセルを戻すとは」を質問した先生です。


指導員:「1号コースは覚えてきましたか?」
私:「はい、たぶん、なんとか」


覚えられたつもりではありましたが、実際に走ってみないと本当に覚えているとは言えなかったので、なんだかはっきりしない答えになってしまいました。


指導員:「乗れるようになりましたか?」
私:「どうなんでしょう…」
指導員:「まぁ、でも、ここまで来たということは…なんですよね…」
私:「そうですよねぇ。」


指導員の先生が「大丈夫か?」と思うのも無理ありません。
これまでの生徒さんの中にどのような方がいたかは分かりませんが、恐らく現在の在籍者では一番の問題児である私です。




指導員はまず本日のペアとなった男性の指導にあたり、私は外周からの一本橋の練習です。



まず一人で走行となったとき、読者の方からいただいた「肘を伸ばして乗ると、バイクは曲がらないですから、肘!肘!って意識して」という言葉を思い出していました。


一段階見きわめをもらったときも、今後のアドバイスとして「姿勢が良すぎる」と言われていました。
肘を意識して走行してみよう、と思いました。
ある意味、それを意識できるまでの余裕もでてきたのかもしれません。




一本橋も一度もミスすることなく渡れてわりと自信がついてきました。
ただ、発進に多少勢いがつくようになってきたため、タイムが短くなってきているようにも感じました。
今まではモタモタ発進だったので、なんの小細工をしなくてもただ走行するだけで、充分時間が稼げていたのです。
ここでも一歩進むと次の課題が見えてくるといった感じでした。



外周からの一本橋を3回ほど走ったところで、指導員の先生が私の元にやってきました。
「それでは春さん、1号コースをご案内します。」
指導員の先生についてコースにの注意点を確認しながら走ります。
一段階の見きわめコースよりボリュームがあり、一周するのに四輪の通行待ちなどもあって10分以上はかかりました。


1週したあとは先生はペアの男性の指導に戻り、私は一人で1号コースを走ることになりました。
相変わらずスラロームでタイムは出せないものの、無難に走行できていたように自分でもいました。
一人で1号コースを回ったところで教習終了。
あっという間の50分でした。




教習終了後、指導員からアドバイスと教習原簿を渡していただきます。


指導員:「いや、特になにも言うことは・・・。」
私:「ずいぶん乗らせていただいたので。」
指導員:「そのかいあって・・・。いや、見違えるようになりました。頑張ってください」
私:「ありがとうございました。」





今日、私は、我ながら少しマシになったかも、と思っていました。


バイクで走るって、カッコいい。


今日の指導員の先生はシフトチェンジの時にも担当してくださいました。
恐る恐るの走行から、思い切った走行をしたとき、


「そうです。それがかっこいいです。」


と言われたのをとてもよく覚えています。



車の免許をとったとき、指導員の先生から「カッコいい運転」という言葉を聞いたことはなかったと思います。
もちろんそれは、事故を起こしたらバイクは自分が死ぬが、車は人(相手)が死ぬという特性もあるので同列に語れないとは思います。


でもカッコいいということがバイクの魅力であり、ずっとそこに憧れていたんだ、とあらためて思い出しました。




バイク乗りはみんなカッコつけで、でも、それが本当に素敵だと思います。