50代女性で自動二輪の免許を取りにいきます!  

50代(女)で自動二輪の免許に挑戦しました。思っていた以上の苦労です。

25時限目 1号コースと速度感覚

教習所に向かうため準備をしていると、チラチラと雪が舞っているのが見えました。


カンベンしてほしいです。



着こみすぎで一度失敗してるので、なんとか暖かいけれどもこもこしない服装を考えます。
ヒートテック半袖長袖の2枚に薄手だけど暖かいカシミヤのセーター、革のライダース、その上にウルトラライトダウン。
パンツの下にはもちろんヒートテックです。


めちゃくちゃな服装です。


しかもライダース以外のヒートテックもカシミヤセーターもウルトラライトダウンも全部ユニクロで、ユニクロの申し子のようになってしまいました。




私自身の名誉のためにあえて記させていただきますと、
本来私はおしゃれ好きな女性です!
このような服装は本当なら許せません。
自分以外誰も気にとめてもいないバイクの教習だって、自分の納得する服装で行きたいと思っています。
でも、雪の舞う中のバイクの教習にオシャレもへったくれもありません。
気温1℃
限界です。





バイクのブースに行くと、見覚えのある人がいました。


初回の教習で一緒に引き起こしをしたメンバーで、若い男の子たちとは別に私が”30代ぐらいの男性”と思った人でした。
あれから2か月以上たっています。


忙しくてなかなか教習所にこれなかったのかな、と思いましたが、よく見ると彼は大型の第二段階のゼッケンをつけていました。
彼は既に中型の免許を所得し、さらにそこから大型に進み、そしてそれももう二段階にきているのでした。
「すごいなぁ」
と思うと同時に彼は乗りたいバイクがあって、一気にここまできたんだと思いました。


2月に入り、いくらキャンセルチェックをしても、週1回予約がとれるかどうかのペースになってきました。
私はまだまだ時間がかかりそうです。





教習開始の頃には雪もやみ、カッパは着ずに乗車できることになりました。



教習はインカムで「こっちです春さん」と話かけらている先生が誰かわからなくなり、違う先生についていくというところから始まり( ̄▽ ̄)、第一段階も見きわめ間近の同年代と思われる男性とペアで受けることになりました。


私の教習項目は1号コースの走行と、カーブを20キロ、30キロで曲がる速度感覚の体験です。


指導員はまず私につくことになり、ペアの男性には第一段階見きわめコースの走行を指示。
指導員:「Bコースはお一人で走行できますか?」
男性:「はい。それで、スラロームは2速でいいんですよね?クランクは2速ですか。1速ですか。」
積極的に指導員の先生に質問をする男性を見て、『やっぱりこれぐらいじゃないとダメだよなぁ』と思いました。


私はこれまであまり指導員の先生に質問することはありませんでした。
とはいえ、質問できるレベルにまでたどりついていないからというのが本当で、なにを質問していいのかすらいつもわかっていませんでした。
ある日、いきなりやってくる『お告げ』のような言葉にはっとして気がつくという、完全待ちの状態です。




教習はまず実際の走行速度と体感の違いを確認するということで、速度計を見ずにそれぞれ20キロ、30キロになったと自分で思うときに手を上げて指導員に合図をするというもの。
これはいつも『すごくスピードでているようなのにたった20キロなんだ』と感じていたので、スピードでてると感じたところで20キロ、すごくスピードでてると感じたところで30キロの合図をしました。


指導員:「すごいですね。20キロも30キロもぴったりでしたよ。たいていの方は10キロの時に20キロ、20キロのときに30キロと言うんですが。」
私:「そうなんですか!」
指導員:「メーター、見てるんじゃないかと思ったくらいです(笑)。速度感覚抜群ですね。」
いやいや、あまりおだてないように。



その後、カーブを指定速度で曲がる体験をし、一緒に1号コースを走ったあと、指導員の先生はペアの男性の方の指導になりました。
インカムから聞こえてくる指導員の先生の声に男性はとてもお上手な様子なのがわかりました。


最後に私は一本橋を渡って終了ということだったのですが、一本橋のあたりが車庫になっており、ちょうど教習が終わって戻ってきた車やバイクがいて上手くタイミングがとれず、一本橋に乗れずに脱輪して終了という情けない終わり方で本日終了となりました。
一本橋の先に車両が行き来してるだけで、乗れなかったというメンタルの弱さにがっくりきました。



教習の最後に指導員の先生より、
「春さんは発進の時に足が残るので、もっと勢いのある発進を。スラロームやクランクではニーグリップをしっかり。それで安定すると思います。」
とアドバイスをうけました。
「お二人とも課題もよくできていていました。なので、細かいところに目がつきました。
なにか質問はありますか?」
男性と私:「いえ、今のお話でよくわかりました。」
指導員:「お二人とも上手でしたよ。」


最後に一本橋に乗れなかったのは大目にみてくれたようです。