50代女性で自動二輪の免許を取りにいきます!  

50代(女)で自動二輪の免許に挑戦しました。思っていた以上の苦労です。

番外編 レンタルバイクで公道デビュー

当ブログは50代女性が(苦労の末)自動二輪の免許を所得するということがテーマですが、今回は番外編、公道デビューです。





車なら免許をとってもペーパーのままという方は多いと思いますが、バイクの免許は乗らなくては勿体ない。


ちょっと怖いけど、でも、乗らなくては慣れる日も来ない。
私は自分のバイクを持っていないので、レンタルバイクを利用することにしましました。


レンタルバイクでバイクブログを書いている、というのも珍しいのではないかと思います。
皆さん愛車相棒の存在あってのバイクブログですよね。
「えぇ〰️。バイクの購入は?」
と思う読者の方もいらっしゃるかもしれませんがお許しくださいませ。





「借りよう」と考えていたのは教習車と同じCB400SF。
もちろん教習車と全く同じという訳ではありませんが、今の私にとって一番慣れ親しんだバイクです。
実際のレンタル用CB400SFを見ても、素人目には教習車と変わりなく「これにしよう」と考えていました。


ところが公道デビューを計画すると、理由はわかりませんがCB400SFが長期の貸出停止になってしまっていました。
『え〰️。あれが一番いいと思ってたのに…。』


無いものは仕方ありません。
別のバイクを考えなくてはならなくなりました。


400CCのバイクですと、他にはCBR400とNinja400がありました。
フルカウルのスーパースポーツの車体はCB400SFよりとても大きく見えて「ちょっと怖いな」と感じました。
また、スーパースポーツの強い前傾姿勢となる乗車姿勢も「今の私には無理」と思いました。



せっかく400CCまで乗れる免許をとったので、その権利を最大限生かせるバイクに乗りたかったのですが、「とても乗りこなせる気がしない」と400CCのバイクのレンタルは諦めることにしました。


他の選択肢としてGSR250とNinja250がありましたが、これらも先ほどのCBR400やNinja400と私(春)的には変わらず、同様の理由で「無理」と感じました。



結果、オフロードタイプとスクーターを外して、足着きのよいレブル250にすることにしました。


消去法で選んだレブル250のようですが、実を言うとレンタル可能なバイクのなかではレブル250が一番好みのバイクでした。
でも、全く乗ったことのないバイクに乗るのは怖かったので、多少親しみのあるCB400SFにしようと思っていたのです。


レンタルバイクとはいえ人様のバイクです。
自分のバイクでコケるのも悲しいですが、人様のバイクでコケるようなことはしたくないと思いました。
自分が無理だな、と感じたバイクには乗らないようにしようと決めていました。





レンタル当日、窓口となっているバイク屋さんで貸し出しの受付です。
教習所に申し込みに行ったときのような緊張を感じていました。


『免許取り立てのオバサンとかマジかよ、って感じだろうなぁ』


そう思いましたが、実は私の免許には先日とったばかりの”自動二”の日付はどこにも記されていませんでした。
私の免許にあるのは昭和の原付と普通車の所得年月日だけ。
原付がなかったら、ここに先日の”自動二”の日付が記載されたのでしょうか?
本当のところはわかりませんが、30年以上前の自分に感謝です。
安心して受付ができます。




一通りの説明を受けて、いよいよ出発です。


「お気をつけて行ってらっしゃいませ。」
バイク屋さんの姿が消えた所で発進。



が、いきなりエンスト!



『ヤバい。今日大丈夫かな。』
あれほどバイク漬けだった生活からすっかりバイクのことなどなかったような生活に戻り、”感覚が失われている”という気がしました。
卒検から2週間強。
教習中でも2週間くらい実車に乗れないことはあったのに、気持ちの上で感覚を失っているような感じでした。


とりあえず、バイク屋さんの敷地をぐるぐると4~5周して、なんとか行けそうだと思ったところで出発しました。



無理しない。出来ないことはしない。


たとえ原付に抜かされようとこの方針でテロテロとゆっくり走って
(注)原付がスピード違反です。私は周囲の迷惑になるほどの低速では走行していません(^_^;)
レブル250の足着きの良さと車両の軽さにも助けられなんとか無事に公道デビューを果たすことができました。





バイクで走ってみて感じたこと




風がすごい❗
「今日は風が強い」と思いましたが、路傍のススキは全然揺れていませんでした。
『これは自分が受けている時速の風なんだ』とビックリ。
よくライダーの方が"風になる"といった表現をされますが、こういうことなんだ、とわかりました。



匂いが迫ってくる❗
ラーメンの匂いだ、と思ったらラーメン屋さんの前でした。
お線香の香りがする、と思ったら墓地がありました。
潮の香りがしてきた、と思ったら海が見えてきました。
魚の匂いだと思ったら、そこは漁港でした。
松の匂い、バーベキューの匂い、パンの美味しそうな香り。
走り抜ける度に次々といろんな匂いが迫ってくる。


車なら、車を降りたら潮の香りがした、ということになるでしょうか。
自転車はバイクと同じようにむき出しですが、でもここまで極端に匂いが迫ってくる感じはありませんでした。




空気がどんどん入れ替わる❗
バイクを日頃から乗っている人なら当たり前のことなのでしょうが、とにかく空気がどんどん入れ替わることにも驚きでした。
ちょっと陽がさしたらとたんに暑くなり、トンネルに入ったらひやっとするほど寒く、1日のうちで春夏秋冬があるほどの温度差。


ずっと快適な空気で目的まで行ける車とは全く違う。
空気の入れ替わりを常に感じながら走り抜けていく。
これがバイクなんだ、とわかりました。



お腹がすく❗
バイクはモーターはあるけれど自転車やランニングと同じようにスポーツ的です。
運転していてもコーヒーを飲めたりお菓子を食べたりできる車と違って、運転している間に口に入れられるのはせいぜい飴かガム程度。
お腹が空きました。
一般的に胃の小さい女性は一度に沢山の食べ物を胃に押し込むことができないので、基本ちょこちょこ食いです。
男性ライダーの皆さま。女性と一緒に走るときには休憩をこまめにとって、女性の方にエネルギー補給をさせてあげて下さいね。




この日、約100キロ走りました。
こんなに走るつもりはなかったのですが、レンタルバイクですし、ちょっと走ってみるというだけでは勿体なく結局これだけ走ってしまいました。
疲れたーー。


まだまだ私は序ノ口ですが、今まで私が見かけていたライダーの皆さんはこんな世界にいたんですね。
足変わりの街乗りの原付とは全然違う。


そして
免許をとってもこの世界が好きになれなかったら、きっと乗らなくなってしまうのだろう
と思いました。




今日私は、『やっぱり私はバイクが好きだったんだ』
ということを知りました。


免許、頑張って本当に良かった。