本当の意味での初日(2時限目)
1時限目から約1週間後、本当の意味での教習初日(2時限目)です。
申し込みに行くときも、向かう車のなかで緊張していましたが、この日もまた既に車の中から緊張で気分が悪くなりはじめていました。
「車の免許をとりに行った時とかこんなに緊張したりしなかったのにな」
車の免許をとりに自動車学校に通ったのは大学生の時です。周りを見渡しても当たり前のことでした。
今、こんなに緊張したりするのはきっと無謀なことに挑戦しようとしている、という気持ちがあるからなんだろうな、と思いました。
ドキドキしながら、教習簿を出してもらい、配車券を発行し、自動二輪のブースに向かいます。
行くと既に女の子が1人待っていました。
「どうするんだっけ。確かプロテクターつけるんだよね」
オロオロしていると、女の子が準備を始めたので、それを横目でみながら私も準備をします。
教習は生徒2人に指導員1名が基本のようでした。
この日は普通二輪第一段階のその女の子とペア。
指導員よりインカムを渡され、それをセットします。
「へー。これでやりとりするんだ」
確かに車は隣に指導員が乗車しますが、バイクはそういう訳にはいきません。事前に下調べをしている人にとっては当たり前な話ですが、私にしてはこれも驚きでした。
あい変わらず情報不足な私(春)です。
女の子は第一段階もかなり進んでいるようでした。指導員は彼女にはコース走行を指示し、まずは私の指導です。
本来8の字の練習をするエリアで半クラッチの練習となりました。
足もバイクに乗せることはなく、ハの字に開いたままソロソロと進行です。
そして、発進と停止の練習。
慣れてきた所で足をバイクに乗せて半クラで走行。
足をバイクに乗せられた時点で「あ、乗れてる!」と感動。
足を乗せたらそのまま転倒してしまうのではないかと恐れていたので、足が乗っても倒れなかったことに感動してしまいました。
8の字エリアで発進停止と半クラ走行の自主練習をして、この日はこれで終わりとなりました。
言われたことはちゃんとやっていたのですが、正直「なんかよくわからない」モヤモヤした状態でした。
半クラッチにするとソロソロと走り出した。
ブレーキをかけると止まった。(ヨロヨロと両足つき)
でも、なんかよくわかっていない。
特に停止が理解できていませんでした。
どうやって停まってるの?
元々半クラのアイドリング走行でスピードが徒歩なみなので、クラッチ握ればなんとなく停まります。
この時点での私にはブレーキは右手で握るということであり、足のところにブレーキがあるということは知ってはいましたが、足のブレーキなど完全にその存在を忘れていました。
アクセルにクラッチにギアにブレーキが前と後ろ。
ただ発進して停止するだけなのに、とにかく操作するものが多過ぎて訳がわからない。
多少はブログ等で勉強はしてきたけど、実際にバイクを見れたり触れたりするわけではないので、絵図や頭の中でのイメージ展開では限界がありました。
しかも、操作は1ミリだの、2ミリだのと言う。1ミリ動かすってそんな動き日常にありました?
訳がわかってないとはいえ、無難に教習終了。
帰り際に指導員に「どうですか?自分としては良くできたほうですか?それとも出来なかったですか?」と聞かれましたがはっきりとは答えられませんでした。
出来たか出来ないかそれすらも判断できなかったからです。
「初回ってこんなもんなんだ」
「このペースで第一段階9時間でカリキュラム終わるようになっているのかな」
と呑気な私(春)は思いました。
そうです、普通はこんなペースで終わるわけないんです。この日の教習は私のレベルや技量を見て指導員の先生が判断した教習内容であり、このような内容に1時限費やしているようでは、正に「いつになったら所得できるのかわからない」ペースなのでした。
またも世間知らずな春でした。
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